第109号   2015年12月18日    
   
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1.寄りそい地域特集2 最期まで仲間と
2.シンポジウム速報
3.越年冬祭りのお知らせ
 
 
1.寄りそい地域特集2 最期まで仲間と 
 
 
ふるさとせせらぎ館では、10月に亡くなられた利用者さんの火葬に14名が参列しました。遠く離れた斎場に向かう道中、皆さん、故人の口癖や仕草、そして日々の何気ない会話のやりとりを想いおこしていました。

長年故人とお付き合いのあった方々に加えて、既にせせらぎ館とは別のところにお引越しされている方々も複数最後のお別れに参列しました。去年亡くなられた別の利用者さんの話も度々話題にのぼるなど、お互いの思い出と記憶が各々積み重ねられていることが伺え、皆さんにとっての安心につながっているのだと感じました。

「(故人と)ほとんど話したことがないけど一緒に生活していたから来ました」と言う方も中にいて、「ゆるやかに人と人がつながっているんだな」と思いました。
 
『絆づくりが私の役目』

同じ屋根の下で長年一緒に暮らしてきた方々が、こうした形で最期の瞬間まで同じ時間と場所を共にできることは、とてもすばらしいことだと思います。家族の絆が薄れていっている昨今ですが、参列された皆さんの様子からは、家族のような絆の強さと安心した雰囲気を感じます。このような安心生活を皆さんと一緒に作っていくことが私の役目なのだと改めて思いました。(せせらぎ館館長 三好 輝)
 

 
故人との関わりが多かった古川さん(写真左上)は、斎場に向かう間、大雨が降る窓の外を静かに眺めていました。遠く離れた斎場からせせらぎ館に戻る道中、故人の遺影を大事そうに掲げられていたのが印象に残ります。

(写真右下)生前、糖尿病のために医師から止められていた砂糖入りのコーヒーがお供え物に。「やっと飲めるね。でも微糖なんだね。」と皆さんが談笑されていました。参列者の皆さんが、故人の生活の些細なところまでよく知っていることに気づかされます。

(写真右上)最近までせせらぎ館に住んでいた方々とケアマネージャーの伊藤さん
 
 

『ふるさとスピリットに共感して来ました!』


「こうして大勢を介護タクシーで火葬にお連れすることはありません。長い間関わってきた人たちがこうして最後も一緒に集まることができるということはすばらしいですし、大切なことだと思います。今日はお休みの予定でしたがふるさとスピリットに共感して来ました。」(「アイサポート」のそうほらさん)
 
2.シンポジウム速報
 
11月3日に開催しましたシンポジウム「生きづらさを支える地域のあり方」には200名もの方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。基調講演及びパネリストの主たる発表内容をハイライトで紹介いたします。また、会場の都合で定員に達し、ご参加いただけなかった皆様には大変申し訳ございませんでした。岡田太造氏による基調講演を下記のリンクよりご参照いただくことができます。
               岡田太造氏講演録 PDF
 
岡田 太造  『互助づくりは新しい福祉の形(フロンティア)』
    基調講演「地域での生活・居住支援~福祉のフロンティアを切り開く~」

家族を支援する仕組みをどう作るのか、新しい社会の絆をどう作り上げてゆくのか。ふるさとの会のトラブルミーティングが絆づくりのヒントになるのではないかと思っています。個々の家族で抱えられない問題を近隣共有の問題へ。トラブルミーティングを通じて、相互理解を深めると同時に、相互に役割を付与してゆく。そういうところに新しい絆が生まれてゆく。互助づくりは新しい福祉の形(フロンティア)であるとご発表いただきました。
 
秋山 雅彦 『認知症になっても、馴染みの地域で、最期まで』

墨田区で始めた寄りそい地域事業の取り組みをスライドを活用し報告させていただきました。園田先生に教えていただいた空き家の悉皆調査方法を実践し、寄りそい地域事業の展開に活用いたしました。これからは福祉職だけでなく、家主・不動産屋も担う地域包括ケアが必要です。地域でお金を回し、人の輪を作る。地域で暮らす多様な関係者を巻き込み、コミュニティ再生の可能性を探ってゆきます。
 
 
的場 由木 生活支援に必要な共通の考え方としての対人援助』

機能障害を生活障害にしない生活支援・寄り添い支援、トラブルミーティングの取り組み、ミーティングのための検定研修について具体的な事例を紹介しながらお話しさせていただきました。会場からは対人援助についての質問が相次ぎ、互助づくりへの関心の高さが感じられました。
 
粟田 主一  生きづらさを支える「地域」とは何か』  

認知症や障害などがあっても、支え合えるという理念が人々の中に共有され、認知症の人が普通に地域を歩くことができ、空き家を活用したシェア居住などで暮らしてゆける、それが普通の風景となる地域を作ってゆくこと。そんな「巷(ちまた)」があることを生きづらさを支える「地域」としてお話しいただきました。
 
園田 眞理子  待ったなしの状況!』   

単身者の住まいをどうするのか。新しい社会をどうつくってゆくのかは、待ったなしという状況。あっという間に日本中で空き家が増えてゆく。人口減社会をクールに受け入れ、対応するプロセスを提案。また、空き家活用の実践的な方法論、土地-建物-居住者の権利関係についての不動産分析をご報告いただきました。
 
支援付き住宅推進会議共同代表
左から:高橋紘士氏、山岡義典氏、水田恵 
 
3.越年冬祭りのお知らせ 
 
P1140845いつもお世話になっております。ふるさとの会です!
今年も越年冬祭りが近付いてきました。ふるさとの会では、行政の窓口が閉まる年末年始、12月29日~1月3日までの6日間、路上生活をされている方等を対象に炊き出しや物資の提供を行っています。配食現場の隅田川沿いには多い日で200名を超える列ができ、一日300食以上、延べ2000食を提供しています。応急援護に留らずに、ふるさとの会が運営する地域生活支援センターを拠点とした年明けの継続支援につなげる契機としています。また、『ふるさと共済会』メンバーと行う年末年始プログラムとして、地域ごとの「鍋会」等のイベントを予定しております。年末年始に孤立せずに皆とワイワイ過ごす楽しい時間を演出しつつ、互助づくりをサポートとしていきます。この越年冬祭り・互助づくりのイベントに、お力を貸してくださるボランティアを大募集いたします!なお、この事業はボランティアと皆さまからのカンパで運営されており、多くの方たちからのご協力が必要です。


越年冬祭りのご案内
http://www.hurusatonokai.jp/PDF/2015etunen.pdf
 
発行元:特定非営利活動法人 自立支援センターふるさとの会
〒111-0031東京都台東区千束4-39-6-4F
  TEL:03-3876-8150  
  FAX:03-3876-7950   
  E-mail:info@hurusatonokai.jp 
  HP:http://www.hurusatonokai.jp/